「第四次産業革命」って知ってました?
小学校段階でのプログラミング教育必修化が話題になっていますね
まとめて言うと、
「世の中めっちゃ技術進んできてますよねー。今のカリキュラムではこの急激な情報化に対応できないよねー。だから早い段階から育てていかないといけないから、小学校からプログラミング教育をしていきたいねー」
ってことですよね。
で、この元になってる、産業競争力会議っていうのが、以下のリンクから。
少し引用すると、
>日本の若者には、第四次産業革命の時代を生き抜き、主導していってほしい。このため、初等中等教育からプログラミング教育を必修化します。一人一人の習熟度に合わせて学習を支援できるようITを徹底活用します。
上記の通り、はっきりと総理が言ってしまっているわけです。これを受けて、文科省が以下のように方針を発表しています。
小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ):文部科学省
ここでは、第四次産業革命について
>進化した人工知能が様々な判断を行ったり、身近な物の働きがインターネット経由で最適化されたりする時代の到来が、社会の在り方を大きく変えていくとの予測がなされている
と書かれています。
つまり、
情報技術を使えなければこの先生きていけない!
と、断言しているわけです。
そんな社会を生きる子どもたちをどう教育していくのか。そこで出てきたのが、「プログラミング教育の必修化」なわけです。
元々、2012年度の学習指導要領改訂(現学習指導要領)において、中学校段階でのプログラミング教育は必修化されています。しかしながら、冒頭の記事内にもあった、高校での「情報」は選択科目のため全員がプログラミングを学ぶわけではありません。
既に必修である中学から高校へ、ではなく、同じ義務教育段階である小学校から中学校へつなげる、という意味合いが強いと考えます。
しかし、公立小学校の現状では、まだまだ「プログラミング教育必修化」を完全に実現することは難しいと言わざるを得ないと思います。
一人一台のタブレットが配られている学校もあれば、古いデスクトップを2人で1台使うような学校もあり、wi-fi環境の整備も挙げれば学校自体のICT環境だけでも課題は尽きません。
そもそも教育を行う教師の情報活用能力にも差があり、その温度差は大きな課題です。プログラミングを十分に熟知している教員も各校に1人いるかいないかが現状ではないでしょうか。
第四次産業革命の到来に対して異論はありませんが、そこにプログラミング教育の必要性をひもづけるのは少し乱暴ではないか、と感じています。
しかしながら、教師もこの第四次産業革命に向かって変わらなければいけないことは言うまでもなく、これまで以上に敏感に、アンテナを張っていかなければいけないですね。