小学校プログラミング教育必修化に向けて親・教師はどう対応すべきか?
またまた小学校プログラミング教育必修化について考える
先日のブログで、第四次産業革命なるものが到来すること、それに向けて国は「小学校段階からプログラミングを学ばせる」方針を固めていることを紹介しました。
プログラミングを教師が教えられないと話にならない、ということで早い自治体ではもう教員研修などを対応しているようです。
総務省は2020年度の実施に向けて全国から実証校を募り、先日11校が決定されました。
企業ががっちりかんでいるのがさすがという感じです。
このようなパイロット的な動きの中で保護者は・・・
総理大臣が発言し、呼応するかのように文科省・総務省が動き、先進的な学校が着手し始めているこのプログラミング教育必修化への動きですが、その教育を受けることになるであろう子どもたちの保護者の関心にもまた格差があるようです。
記事によると、半数以上の保護者がプログラミング必修化について知らないと答えているようです。
意外とみなさん関心がない?と思いきや、別のニュースでは、
させたい習い事ランキングで、「プログラミング」が第2位に。
意識の高い保護者の間では、すでに我が子にプログラミングを習わせたいと考えている人も多くいるということがわかりました。
それに対応するように現在ではいろいろなプログラムが各地で行われ、レゴを始めとした家庭用教材もたくさん発売されています。
2020年はたった4年後。必修化された時に取り残されたくない!
習い事やプログラムで体験させておきたい、というのは親心ですね。
その需要が高まれば高まるほど、企業がいいものを作ってくれますし、そこにwin-winの関係が生まれていきそうです。
学校現場・教員はどう対応していくのか?
では、一番肝心の学校現場はどうなのでしょうか。
現状、全国の学校を見渡せば、実証校に名乗りを挙げるような人・物どちらの環境も整っている学校もあれば、古いデスクトップを2人で1台使うようなまだまだ環境の整っていない学校もたくさんあり、学校間の格差はそれはもうひどいものです。
ただ、学校のICT環境は必修化に向けて補助金や国のてこいれもあり、徐々に整っていくかもしれませんが、大切なのは指導にあたる教師がどのような意識を持っているかだと思います。
教師のICTスキルはまちまちで、積極的に使おうとする人もいれば、できれば触りたくない!と苦手意識を持っている人もいるでしょう。しかし。来るべき必修化の時を、ただ何もせず過ごすのはいけません。
職員室全員が使いこなせるレベルまでいけるとは思いませんが、保護者の方がプログラミングを始めとしたICTへの意識が高く、子どもの方がスキルが高い状態が起こりうることが目に見えているので、現状あるリソースをうまく使って「プログラミング教育必修化」の波に乗っていくべきだと考えます。
プログラミング教育のためのリソース
- アプリケーション
- NHK for School
以上の2点を提案したいと思います。
1. アプリケーション
現在Macで子ども向けのプログラミングとして一番人気なのがこれです。
スクラッチと呼ばれるソフトで、キャラクターの動きをプログラミングして、実際に動かすものです。
あとで紹介するNHK for Schoolの番組でもこのスクラッチが使われています。
以下のリンクで使い方をざっと学べるので、ぜひやってみてください。
iPadで手軽に使えるプログラミングとしておすすめしたいアプリはこれです。
使い方は、スクラッチとほぼ同じですが、iPadで使えるという操作性が売りです。
直接的なプログラミングというよりは、様々な物作りを通して学ぶことができるアプリもあります。
巷で大流行のマインクラフトのエデュケーション版です。これもまた学校現場に活用できるアプリだと思います。
2.NHK for School
続いてNHKの番組を紹介します。
まず、NHK for Schoolはアプリになっているのでこれをインストールしておいたほうがいいと思います。(iPad専用アプリです。)
Why!?プログラミングの番組にアクセスします。
この番組は、「Why,Japanese people!?」でおなじみの厚切りジェイソンの彼がパーソナリティとして、先ほど紹介したスクラッチの使い方を丁寧に教えてくれる番組です。
これを、1から見ていけば、ある程度のことがスクラッチでできるようになります。
特に自分はパソコンが苦手で・・・という先生であれば、この番組を併用しながら、スクラッチの使い方を習得させていくのが一番いいのではないかと思っています。
最後に・・・
自らが使いこなせるように研鑽を積むのか、子どもたちがうまく育つようにファシリテーターのようにプログラミング教育を行っていくのかはそれぞれだと思います。しかし、何にせよ教師自身が置いてけぼりを食わないように、常に向上心を持って取り組むようにしたいですね。